プロジェクト名 | 京都大学とダイキン工業の包括連携協定 |
分野 | 自然・環境・エネルギー調和領域 |
担当CM | 主担当CM:庄境 誠 担当CM:嶋 秀明、阪本 圭司、村西 廣哉 |
連携企業 | ダイキン工業株式会社 |
参考URL | https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-04-02 |
プロジェクトのプロジェクトの背景・目的
ダイキン工業の中期計画(F25~F30)の実現と京都大学が掲げる”Well-being(より良く生きられる社会)“の実現に向けた「5つの協創プログラム」を基盤としています。
①空気・換気、ヘルスケア領域での新価値創造に向けたながはまコホートの活用(医工連携)
②先端技術の共同研究(エネルギー・材料・建築・コールドチェーン)
③京都大学スマートテクノキャンパスプロジェクトへの参画による空調周辺での価値創造
④アジア・アフリカ地域研究部局との連携による未来空調コンセプト創出
⑤京都大学発ベンチャーとの提携・連携
活動内容
共同研究の組成 | 京都大学とダイキン工業は2013年に「組織対応型包括連携協定」を締結し、空間(空気、環境)とエネルギー分野におけるイノベーションの実現に向け、文理の枠を超えた協業・交流を行い、信頼関係を深めてきました。コロナ禍をきっかけに世界的に空気や健康といった関心が高まる中、京都大学からダイキン工業に対し、Well-beingの実現と教育・啓蒙に向けた、新たな視点での産学連携、共同研究の組成を提案しました。担当CMが主導して、ヘルスケア、環境、エネルギー、アジア・アフリカの空調文化などの観点で、京都大学の様々な部局の研究者及びダイキン工業の産学連携部門とコミュニケーションを深め、ビジョンを共有し、大型共同研究を組成しています。 |
共同研究のマネジメント・ コミュニケーション | 大型共同研究のマネジメントのポイントは、組成後よりも、組成前にあります。一般的に、企業ニーズと研究シーズには広く深いギャップがあり、包括連携や大型共同研究の組成は容易ではありません。そのギャップを埋めるために、研究者や企業の懐に飛び込んでコミュニケーションを重ね、両者の信頼を得て、困りごとを聞き取り、両者の立場に立って、共同研究シナリオを描いて提案しています。また、CM参加の内部会議で、その体験を紹介し議論して共有することにより、CMのスキルアップを計っています。 |
その他 | 企業ニーズを京都大学の研究者に発信し、それに関連する研究者、研究シーズを発掘するイベントの開催を企業に提案し、そのプログラム企画に能動的に関与するとともに、イベントの運営実施においては京都大学子会社である京大オリジナル(株)と連携しています。本事例を通して、自らが、産学連携のコーディネーターを超えて、プロデューサーを務められるCMのロールモデルとなることを目指すとともに、その経験を踏まえて、十分なスキル・能力を有するCM後継者の採用方法を検討しています。 |