プロジェクト名 | 未来環境材料プロジェクト |
分野 | OI国際戦略機構/環境エネルギー分野 |
担当CM | ルレCM |
連携企業 | MHIイノベーション推進研究所 等の複数企業 |
参考URL | https://oiso.tsukuba.ac.jp/project |
プロジェクトのプロジェクトの背景・目的
政府方針「2050年までに温室効果ガス実質ゼロ」もあり、企業によるカーボンニュートラルへの取組が強化され、アカデミアが保有する新規技術への期待が高まっています。筑波大学数理物質系の近藤剛弘准教授が世界で初めて合成したホウ化水素は優れた水素放出・貯蔵性能、二酸化炭素反応触媒機能等を持つ、カーボンニュートラル実現に大きく貢献する可能性のある材料です。二次元ホウ化水素等のホウ素含有材料をコアに、組織対組織の共同研究を組成し、カーボンニュートラルに向けた材料産業を創出することが本プロジェクトの狙いです。
活動内容
共同研究の組成 | 表面物理化学、表面化学反応ダイナミクスが専門の近藤先生は、優れた水素放出・貯蔵機能等が理論予測されていた二次元ホウ化水素シートを世界で初めて合成しました。当該研究成果を、JST主催のイノベーションジャパンや筑波大学のイベント等で発表したところ、複数の企業からお問い合わせ頂きました。皆様のニーズに対応するため、OI機構として企業と対話を進め、ニーズシーズのマッチングをはかる活動を進めました。その中でMHIイノベーション推進研究所には本材料のポテンシャルに高い期待を示していただきました。最初は学術指導を行なうことで本材料に対する理解を深めていただき、その結果として2020年度には共同研究がスタートしました。 |
共同研究のマネジメント・ コミュニケーション | 共同研究契約内容の協議段階から担当CMが深く関与し、複数企業との円滑な連携を進めています。各企業担当者と先生との技術対話や月例報告会等を丁寧にフォローしながら、進捗管理表により各共同研究の目標やマイルストーン、課題等、全体像が一目でわかるよう管理を効率化しています。 |
その他 | ホウ化水素シートの合成から日が浅く、材料特許、応用特許を鋭意出願して知財網を形成している段階であり、知財担当マネージャーを含めた検討チームを立ち上げて戦略的に知財化を推進しています。また、2022年4月には、近藤先生がセンター長を務める「ゼロCO2エミッション機能性材料開発研究センター」が設立され、OI機構でも構成員である他の研究者も含めた共同研究大型化に向け支援中です。 |