バイオファウンドリー自動実験システムの有用性検証実験

プロジェクト名バイオファウンドリー自動実験システムの有用性検証実験
分野バイオ工学分野
担当CM安枝 寿
連携企業株式会社 島津製作所
参考URLURL:https://www.shimadzu.co.jp/news/press/7b4ut3plj5emypl8.html

プロジェクトのプロジェクトの背景・目的

SDGsの達成を目指し、様々な機能性化学品や液体燃料そして高付加価値素材をバイオ技術で、とりわけ合成生物学にて生産させる必要性が高まっています。本プロジェクトでは、目的有用物質を高生産できる微生物を迅速にかつ効率的に獲得することを目指し、「バイオ x AI x ロボティクス」の技術でハイスループットなスクリーニングシステムを構築しつつあります。このようなバイオファウンドリー機能をベースに多くの企業との共同研究が展開できるものと期待しています。

活動内容

共同研究の組成従来から本学の先端バイオ工学研究室と先方企業との間で連携がありましたが、さらに、微生物育種等の領域で分析技術とデータ解析技術、ロボティクスとをタイアップ化させ、より強固な産学連携へと展開を図りました。その相乗効果により世界屈指のバイオファウンドリーの構築を目指すことを共通認識として、先方企業の研究現場でのプロトタイプ装置の見学も行い密な議論を実施しました。その際には、本学の担当教官とともに担当CMの技術専門性によるアドバイスを適宜実施し、両者の意思疎通を円滑に行い効率的な契約締結へと導きました。
共同研究のマネジメント・
コミュニケーション
先方企業は分析機器における優れた工学的技術力をもち、本学は合成生物学とその応用に大きな強みがあります。担当CMはこの先端バイオ工学研究に企業での従事経験と深い知識を有し、この両者の相乗効果を生み出すべく、目的の機能を発揮するシステムづくりについて議論しその進捗管理を継続しています。その中で双方の信頼関係の一層の形成や相互の弱点を補完しつつ、より高い性能のバイオファウンドリー ”Autonomous Lab(自律型実験システム)” 構築へと展開させつつあります。
その他構築したバイオファウンドリーの有用性は、企業との共創の場である「コンソーシアム」での紹介や本学のWEBサイト等で周知を図っています。今後も、開発共同企業とのプレスリリース発表や関連学会などでもPRする予定です。本設備機能をベースに実施する多くの企業との共同研究に一部学生も参加させることで、学生に企業視点からの研究開発の進め方を実感させ、研究成果の社会実装への一層の意欲を導き出したいと考えています。