KGRI・IoT健康ライフ研究コンソーシアム

プロジェクト名KGRI・IoT健康ライフ研究コンソーシアム
〜バイタルデータの測定と生活習慣・環境要因の改善による健康寿命延伸〜
分野医学部・理工学部・薬学部・看護医療学部連携
担当CM小川CM、佐久間学術研究支援部専門員
連携企業サントリー、サンスター、新日本科学、大日本住友製薬、ヤクルト(50音順)
参考URLhttps://iot.kgri.keio.ac.jp/

プロジェクトのプロジェクトの背景・目的

我が国は人口減少、少子高齢化という重大かつ喫緊の社会課題に直面しています。健康年齢を延伸し、労働人口を拡大することにより若年層の経済的負担を軽減するとともに、多くの人が、健康で安心して安全に働くことのできる社会の実現が望まれていると考え、このような状況を、最先端の医療・ヘルスケアのテクノロジーを活用し、様々な健康リスクの回避を可能にする社会に貢献したいと考えます。

活動内容

共同研究の組成総合大学として幅広い研究者の専門知識や技術を融合するために、既存の学問領域横断組織であるKeio Global Research Institute (KGRI) の仕組みの上に、OI機構の特徴の一つである学部を超えた活動を行うことによって、医・薬・看護のヘルスケアテーマについて理工学部研究者とのマッチングにより研究をスタートしています。具体的には、OI機構は実質的な発起人であるKGRI所長(医学部教授)とともに約1年にわたり構想を練り、スポンサー候補のマーケティング、コンソーシアム運営規程、企業との協力契約書の作成と交渉にあたりました。研究者テーマについては、同所長を中心的とする研究者組織が、公募によって寄せられたテーマの中から選定を行い、また学術研究支援部KGRI担当が資金管理などの実務を担い、コンソーシアム事務局が企業との定期的な交流会の運営を行うなど、OI機構のみならず多くの教職員の協力のもとに運営されています。
共同研究のマネジメント・
コミュニケーション
参画企業より相当額の資金提供のコミットを受けてスタートしています。本コンソーシアムの特徴は、一つのテーマについて企業側がバックグラウンド知財を持ち込んだ場合の混乱を考慮して、コンソーシアム内での研究に続く第2ステップの共同研究を予め念頭においた構造となっていることです。企業側に資金提供に見合うメリットを享受してもらうため、研究の途中経過の定期的報告やコンソーシアム運営への意見などをこまめに拾い修正する運営を心掛けています。
その他本コンソーシアムは教授陣だけでなく、講師クラスのテーマを積極的に採択しており若手研究者にとってのチャンスとなっているのと同時に、若手との交流を望む企業側へのアピールポイントにもなっています。また、研究テーマは多岐にわたっており、従来の目線とは異なる視点を企業の研究者へ提供できており、この点も評価されています。