基本情報

共同研究で活用できる施設など

施設名
神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター
(ICCRC)
設置キャンパス
神戸医療産業都市(ポートアイランド)
主な設備
- 研究スペース
- 共同研究企業、教職員、学生との交流サロン(コミュニティールーム)
- 会議室
概要
- 共同研究の拠点としていただける研究スペースを設置しており、共同研究企業はご利用いただけます。
- また、会議やワークショップ等に利用できる会議室や交流サロン(予定)等もあり、共同研究における情報交換や情報発信の場としても利用できます。
- 共同研究内容によってはセンターでの手術室見学が可能です。
- センターは、リサーチホスピタルとして先進的治療・革新的医療機器の開発を推進しています。

施設名
合成生物学研究におけるバイオファウンドリー施設
設置キャンパス
ポートアイランド 神戸大学統合研究拠点
主な設備
- 長鎖DNA合成装置、自動化した微量分注・混合・反応・計測装置、迅速メタボローム試料調製とスパコン解析装置など
概要
- 目的の有用物質を高効率で生産できる微生物の構築を、遺伝子デザイン(D)、遺伝子発現系構築(B)、作成した微生物の培養と生産性評価(T)、遺伝子機能の機械学習(L)の「DBTLサイクル」を通して、迅速に遂行できる機能をもつ施設がこのバイオファウンドリーです。
- 迅速なメタボローム解析により、生産菌体内の代謝物の流れが停滞しているポイントを見つけ出し、そのボトルネックを解消することで、効率的な目的物質の生産微生物の構築に成功しています。企業との共同研究を通じてその機能を拡張し、ロボティックバイオラボとしてデジタル技術を多用し、ラボの完全自動化を目指しています。

施設名
先端膜工学研究センター
設置キャンパス
六甲台第2キャンパス
主な設備
多種の膜の研究開発に必要な装置を数多く備えています。
- 製膜装置、処理装置
- 熱分析・分光分析装置
- 物性・物理量測定装置 等
概要
- 先端膜工学研究センターは、大学における膜工学に関する本格的なセンターとしては日本初そして唯一の存在で、世界の最高水準の膜研究拠点として、基礎から応用まで幅広く膜の最先端研究を進めています。
- 企業と大学の橋渡しを担う学外組織である一般社団法人先端膜工学研究推進機構と連携し、企業の設備利用を図るとともに、講義・実験を通して、実践的な技術指導を進めています。

施設名
液体水素実験施設(学内呼称「水素実験棟」)
設置キャンパス
神戸大学深江キャンパス
主な設備
液体水素に特化した実験棟で、実験室と計測室は強化ガラスで分離され、実験室には水素漏洩・防爆対策として排煙タイプの遠隔操作窓、天井中央部の排気口、防爆型ライト、水素濃度計・警報器、水素放出配管及び逆火防止器等が設置されています。
概要
- カーボンニュートラル社会実現の最有力手段である液体水素によるクリーンエネルギー国際・国内ネットワーク構築を支える様々な基盤技術研究のための極低温液体水素専用の実験棟です。
- 例えば陸上・海上輸送におけるタンク内での液面揺動や蒸発等の極低温水素の挙動確認研究、極低温における超伝導を活用した液体水素の液面計開発研究等が行われています。
- 同じ深江キャンパスには別に極低温実験棟もあり、He液化機、超伝導に関する様々な基礎研究、海流MHD発電・水素製造等の特色ある研究も行われていますので、より広範な様々な試験研究も可能です。
研究事例
バイオファウンドリー自動実験システムの有用性検証実験
プロジェクト名 | バイオファウンドリー自動実験システムの有用性検証実験 |
分野 | バイオ工学分野 |
担当CM | 安枝 寿 |
連携企業 | 株式会社 島津製作所 |
参考URL | URL:https://www.shimadzu.co.jp/news/press/7b4ut3plj5emypl8.html |
プロジェクトのプロジェクトの背景・目的
SDGsの達成を目指し、様々な機能性化学品や液体燃料そして高付加価値素材をバイオ技術で、とりわけ合成生物学にて生産させる必要性が高まっています。本プロジェクトでは、目的有用物質を高生産できる微生物を迅速にかつ効率的に獲得することを目指し、「バイオ x AI x ロボティクス」の技術でハイスループットなスクリーニングシステムを構築しつつあります。このようなバイオファウンドリー機能をベースに多くの企業との共同研究が展開できるものと期待しています。
活動内容
共同研究の組成 | 従来から本学の先端バイオ工学研究室と先方企業との間で連携がありましたが、さらに、微生物育種等の領域で分析技術とデータ解析技術、ロボティクスとをタイアップ化させ、より強固な産学連携へと展開を図りました。その相乗効果により世界屈指のバイオファウンドリーの構築を目指すことを共通認識として、先方企業の研究現場でのプロトタイプ装置の見学も行い密な議論を実施しました。その際には、本学の担当教官とともに担当CMの技術専門性によるアドバイスを適宜実施し、両者の意思疎通を円滑に行い効率的な契約締結へと導きました。 |
共同研究のマネジメント・ コミュニケーション | 先方企業は分析機器における優れた工学的技術力をもち、本学は合成生物学とその応用に大きな強みがあります。担当CMはこの先端バイオ工学研究に企業での従事経験と深い知識を有し、この両者の相乗効果を生み出すべく、目的の機能を発揮するシステムづくりについて議論しその進捗管理を継続しています。その中で双方の信頼関係の一層の形成や相互の弱点を補完しつつ、より高い性能のバイオファウンドリー ”Autonomous Lab(自律型実験システム)” 構築へと展開させつつあります。 |
その他 | 構築したバイオファウンドリーの有用性は、企業との共創の場である「コンソーシアム」での紹介や本学のWEBサイト等で周知を図っています。今後も、開発共同企業とのプレスリリース発表や関連学会などでもPRする予定です。本設備機能をベースに実施する多くの企業との共同研究に一部学生も参加させることで、学生に企業視点からの研究開発の進め方を実感させ、研究成果の社会実装への一層の意欲を導き出したいと考えています。 |