基本情報
共同研究で活用できる施設など



施設名
東北大学東北メディカル・メガバンク機構
https://www.megabank.tohoku.ac.jp/
設置キャンパス
東北大学星陵キャンパス(宮城県仙台市)
※このほか東京日本橋にスーパーコンピュータへのアクセスが可能な共用の端末室があります。
主な設備
- 健康調査設備
- 複合バイオバンク(生体試料保管庫、スーパーコンピュータ)
- ゲノム、オミックス等の各種解析装置(次世代シークエンサー、NMRなど。なお、300keVのクライオ専用透過型電子顕微鏡も未来型医療創成センターにより東北メディカル・メガバンク棟に整備)
これらの設備のほか、分譲・共同研究を進めるための専任スタッフや仕組みが準備されています。
概要
東北メディカル・メガバンク計画の中心となる施設であり、長期健康調査、調査から得られる試料・情報の保管と利用の推進、試料・情報の解析を実施しています。多くの設備が国内トップクラスの性能を備えており、日本の医療、医学研究を支えています。試料・情報および一部の設備は学外の研究者と共有が可能で、研究機関、企業とのオープンイノベーションを推進します。


施設名
東北大学病院オープン・ベッド・ラボ(OBL)
設置キャンパス
東北大学病院西棟15階
主な設備
- 病棟(専用室)、共用スペース
- ベッド、サイドレール、キャビネット、寝具、血圧計等の貸出
- 医師、看護師等スペシャリストからのアドバイス
- モニタリング期間中の看護師アテンド、等
概要
- これまで臨床研究中核病院として臨床研究推進センタ-(CRIETO)を中心に取り組んできた出口戦略を見据えた研究開発支援、特に、医療現場を企業に開放しニーズ探索を行うアカデミック・サイエンス・ユニット(ASU:https://www.asu.crieto.hosp.tohoku.ac.jp/)を発展させ、医療機器や医療システム・サービス等の共同研究開発を実施する課題解決型研究開発実証フィールドとして病棟の一部を企業様に提供しています。
- 患者、医療プロフェッショナル、病院経営者の視点を取り入れた実効性のある共同研究開発を推進することで、少子高齢社会、医療格差、医師の働き方改革等、我が国が抱える医療課題の解決に寄与することが期待されます。
(OBLホームページ:https://www.shp.hosp.tohoku.ac.jp/OBL/)

施設名
東北大学ソフトマテリアル研究拠点
-最先端の電子線解析を中心とするマルチモーダル計測設備-
http://www.masc.tohoku.ac.jp/softmaterial/index.html
設置キャンパス
東北大学片平キャンパス 多元物質科学研究所
主な設備
「最新鋭のソフトマテリアル用透過型電子顕微鏡(TEM)および分光分析技術」
「クライオ電子顕微鏡(クライオTEM)」
<ソフトマテリアルの精密構造解析と物性評価>
概要
- 有機材料(有機半導体など)の詳細結晶構造解析が可能
- 原子・分子構造の計測に十分な高分解能(数Å)を有する
- 高分子やタンパク質などを形成する複合体の3次元構造解析が可能
- 極低温測定および高感度カメラなどの先端技術により電子線ダメージを受けやすいソフトマテリアルの計測が可能
- 水和状態などにあるマテリアルの計測が可能
ここで得られた計測データに基づき、AI技術、シミュレーション技術を用いたソフトマテリアルの機能予測や分子単位から高次構造までのマルチスケールでの反応予測など行い、企業と共同でソフトマテリアルの社会実装に向けた共創的な活動を目指します。


上段:基本建屋 下段:実験ホール内
(ともに2023年5月現在)
施設名
次世代放射光施設【NanoTerasu(ナノテラス)】(令和6年度運用開始予定)
設置キャンパス
東北大学青葉山新キャンパス(宮城県仙台市)
※東北大学の施設ではありませんが、官民地域パートナーシップにより、国側の整備運用主体である量子科学技術研究開発機構及び地域パートナー(一般財団法人光科学イノベーションセンター(代表)、宮城県、仙台市、一般社団法人東北経済連合会、東北大学)により整備が進められています。
主な設備
国およびパートナーが整備するビームライン
国側 3本(世界最高性能で自然科学を先導)
※課題公募、成果公開を原則とする共用ビームタイムに用いられる予定
BL06U : 軟X線ナノ光電子分光
BL13U : 軟X線ナノ吸収分光
BL02U : 軟X線超高分解能共鳴非弾性散乱
パートナー側 7本(様々な物質の機能を可視化)
※コアリションコンセプトに基づき、パートナー機関が自主運用
(一部は共用ビームタイムに利用予定)
BL09U : X線オペランド分光
BL08W : X線構造ー電子状態トータル解析
BL09W : X線階層的構造解析
BL10U : X線コヒーレントイメージング
BL14U : 軟X線磁気イメージング
BL07U : 軟X線電子状態解析
BL08U : 軟X線オペランド分光
概要
次世代放射光施設で利用できる放射光は、物質の機能を見るのに適した軟X線に強みを持ちます。国内既存の放射光施設の100倍の光源性能を持ち、ナノレベルの微小な領域で物質の機能を解明することのできる次世代放射光施設は、学術研究と産業界の研究開発をつなぎ、社会の様々な問題解決に貢献することが期待されます。
研究事例
複合材料マルチスケールモデリングプロジェクト
プロジェクト名 | 複合材料マルチスケールモデリングプロジェクト |
分野 | マテリアル分野 |
担当CM | 松尾良夫 |
連携企業 | 非公開 |
参考URL | 複合材料マルチスケールモデリングプロジェクト | プロジェクト | 東北大学オープンイノベーション戦略機構 TOHOKU UNIVERSITY HEAD OFFICE FOR OPEN INNOVATION STRATEGY |
プロジェクトのプロジェクトの背景・目的
炭素繊維強化複合材料は、多くの工業分野(次世代旅客機、宇宙分野、自動車)への適用が急速に広がっており、飛躍的な軽量化を背景にCO2排出削減に大きく貢献しています。今後も適用は拡大することが期待されます。
低炭素社会の構築ならびに安心・安全な社会構築に貢献する信頼性の高い繊維強化複合材料を開発するため、その解析(破壊、変形)、現象解明に加えて、定量的予測手法の確立を行い、設計・保守に役立てます。
活動内容
共同研究の組成 | ・企業および担当者の方との信頼関係を構築 ・企業のニーズ・ゴールおよび、大学のアセット情報を収集・マッチング ・社会実装に向けた産学の密な連携体制を構築 ・スモールスタートで、長期の協働体制を構築 ・実験および数値シミュレーションによる高精度な材料設計・物性予測システムによる、企業の要求に応えらえるようなマルチファンクショナルな新規材料の探索と提案 |
共同研究のマネジメント・ コミュニケーション | ・担当する先生方との信頼関係づくり、密な情報交換(市場、企業ニーズ、研究設備、研究シーズ) ・企業の事業部門と研究部門が分断されていない意識共有(「産業は学問の道場」) |
その他 | 機構内での連携に加え、学内他部門との積極的な交流・連携と情報交換をしています。 |
革新的創薬モダリティ協創プロジェクト
プロジェクト名 | 革新的創薬モダリティ協創プロジェクト |
分野 | ライフサイエンス分野 |
担当CM | 石川淳 |
連携企業 | 非公開 |
参考URL | 東北大学薬学部・薬学研究科・医薬品開発研究センター |
プロジェクトのプロジェクトの背景・目的
創薬におけるモダリティが大きく変化しており、新薬開発はきわめて難化しています。そのなかでオープンイノベーションによる創薬への期待が高まっています。このような状況のもと、本プロジェクトは、企業では多くのリソースを掛けられない初期段階での独創的創薬研究をアカデミアで実施できる体制を構築し、軌道化することを目的とします。
さらに、東北大学・薬学研究科・医薬品開発研究センターを核にした、東北大学の創薬の「強み」、「プレゼンス」を確立し、企業との大型共同研究・提携を実現します。
本プロジェクトでは、これまでの低分子創薬技術ではアプローチできなかった疾患標的分子を、革新的モダリティ技術を駆使することで、創薬につなげることに挑戦します。
活動内容
共同研究の組成 | ・フレキシブルで密な分野横断型学内連携による創薬体制の構築 ・革新的創薬シーズの創出 ・創薬研究人材の育成 |
共同研究のマネジメント・ コミュニケーション | ・定期ミーティングによる密な情報共有と意見交換 ・医薬品市場動向および医療ニーズの把握と分析・調査 ・ 企業ニーズ情報の収集と創薬研究戦略の策定 ・ 創薬研究戦略に沿った共創活動方針のプランニング ・ 事業化に向けた活動の立ち上げ支援 ・ プロジェクトのマイルストーン・ゴールの設定と管理 ・ プロジェクトの価値最大化に向けた知財戦略・事業化戦略の提案 ・ プロジェクトのリスク管理 |
その他 |